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アジアの織物 PANDAN TREE blog

~アジアのことから身近なことまで、きままブログ~
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復活を遂げた手織り布

空梅雨が続く今日この頃ですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

さて今回は、先日PANDAN TREEに新登場させて頂いた手織り布ランラン(Rangrang)についてのお話しを。

ヌサペニダ島ランラン1

実はこのランラン♪・・・と、可愛い響きもする名前を持つ手織り布、私的に思い入れのある織物であったりします。

以前本ブログで、とある織物を探しにタバナンを訪れた際、ついでにタバナン焼きの工房を探し回って迷子になったお話しを こちらの記事 でさせて頂きましたが、この探していた織物こそが、今回PANDAN TREEでご紹介させて頂いた流水模様のランラン。

時は2006年ですので、もう10年以上も前になりますが、当時はランランと言う名も知らず、とある40年程前に出版された本で見かけたカンベン・ティルタナディ(聖なる水の布や聖なる水の流れ模様の布といった感じの意味合い)と紹介されていた織物に一目惚れをし、その後、産地タバナンと紹介された別の情報を手掛かりにタバナンを訪れた訳です・・・が、実は本拠地はバリ島西部ではなくバリ島東部沖合いのヌサペニダだったようです(^^;。

実は、このランランは廃れかけていた織物で、島のごく数人のお婆さんが織り方を知っているだけとなってしまっていたそうです。
そんな中、織りの持つ独特の魅力から島外の人の目に留まり、自治体などの支援が始まって十数年前から復興が始まったそうです。
という訳で、私がランランを探してタバナンを訪れて迷子になっていた10年程前頃は、残念ながらまだ復興の波が大きくはなっていなかったようですね(´・ω・`)。

その後、インドネシア人デザイナーのショーにも登場したりと徐々に注目を浴びるようになり、現在ではバリ島の織物屋さんでも目に触れる機会が多くなる程に復活しました。

ですので、こうして近年急に見かけるようになった経緯と鮮やかな色合いなども相まってか、最近つくられ始めた新しい創作織物と間違われる事もあるようですが、実は長い歴史を持った織物であったりします。

そう言えば、イカットなど様々な織物がつくられているバリ島ですが、一時期はマシンメイドのプリント・バティック製サロン(腰巻)を身に纏った女性達が増えて、島の名産である織物を使ったサロンを纏った人々を殆ど見かけなくなり寂しく思っていたものですが、最近はこの手織り布ランラン製のサロンを纏った女性達もチラホラと見かけるようになり、嬉しい限りです(^-^)。

さてこのランラン、主な産地は前出のようにバリ島の沖合いに浮かぶヌサペニダですが、バリ島東部のスラヤ(Seraya)の一つの工房でも手紡ぎ綿&天然染料による物がつくられておりますので、バリ島東部にお出での際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか(^-^)。

流水模様の中に見えるハツリ(空孔)が特徴的かつ魅力のランランですが、

ヌサペニダ島ランラン2

このランランという名もこのハツリ(空孔)からきているそうで、“穴の開いた”といった意味合いを持つそうです。
因みに、今回は長年の憧れであった尖鋭な流水模様の品を選んできましたが、他にも丸みを帯びた曲線模様、格子模様、X模様の物などもつくられておりますので、お好みの模様のランランをお選びになっても楽しいかと思います。

南国の島でつくられる織物らしく、風にそよぐ風情やハツリ(空孔)の隙間から覗く陽の光も素敵な、爽やかさを含んだランラン。

時代を経た古布やアンティーク織物なども素敵ですが、伝統を受け継いだ形で復活を遂げて現代に生きる織物に、味わいと織物づくりに携わる人々の熱意を感じます。
今後もこうした織物を、ずっと応援していきたいと改めてしみじみ思った次第です。

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