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アジアの織物 PANDAN TREE blog

~アジアのことから身近なことまで、きままブログ~
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織物と王国

今日から9月。
とは言え、暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて今回は、織物の産地についてのお話しを。

先日、ティモール島の織物に関して、
「アマヌバンって何処ですか?」
というお問い合わせを頂き、
「そう言えば・・・」
と、ティモール島の織物の説明に関しては古くから伝わる地域名(古王国名)で表していた事を想い出した次第です。

かつて、ティモール島には数多くの王国が存在しておりました。
この数多くの王国の乱立が要因となって、後に東西ティモールに分かれる事となったとの話がありますが、その王国(地域)ごとに様々に特徴的な織物が作られてきました。
このいにしえの王国名で、産地を呼称する事が現在もよくあります。

ティモール島の織物

では、このティモールの織物の産地として呼称されることの多い地域は、それぞれ何処に位置するでしょうか?

Amarasi(アマラシ)→ 西ティモール南西部海岸地域。中心地:現在のBaun(バウン)。
Amanuban(アマヌバン)→ 西ティモール中南部地域。中心地:現在のNiki-Niki(ニキニキ)。
Amanatun(アマナトゥン)→ 西ティモール中南部地域。Amanubanの東隣。中心地:現在のNunkolo(ヌンコロ)。
Biboki(ビボキ)→ 西ティモール北東部地域。中心地:現在のTamkesi/Temkessi(タムケシ)。

といった感じになります。
詳細な地図でしたら、こうした中心地の地名を確認頂けるかと思いますので、ご興味が湧きましたら是非ご覧になってみて下さい。

現在は十数家族のみが暮らす集落となった中心地もありますが、古王国の中心であっただけに、伝統的な家屋が残り王族が今も健在な場所もあります。
そんな事を考えながら、織物が生み出される風土に思いを馳せるのもオツなものかと思います(^-^)。

ティモール島染織の村にて

伝統的な集落と言えば、スンバ島にもかつて古王国が点在し、その一つRende/Rindi(レンデ)では現在もイカットづくりが行われています。
RendeはPraiyawang(プレイヤワン)が中心地の東部沿岸部。
現在もPraiyawangをRendeと表記している地図がある程、スンバ島では知られた王国名で、この地域産のイカットもRendeと紹介される事が多かったりします。

この中心地Praiyawangは、現在も伝統家屋が数棟立ち並び王族が暮らす伝統村で、島東部を旅行される方でしたら必ずと言って良い程立ち寄る村。

古王国レンデ2

こんな伝統村の中を、子供達が元気に走り回っています。

古王国レンデ3

王族のためにつくられる特別な織物も存在していただけに、古王国のあった地域では豊かな染織文化が花開いたのでしょうね。

古王国レンデ1
(伝統村Rendeと、その傍を流れる川を臨む)

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