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アジアの織物 PANDAN TREE blog

~アジアのことから身近なことまで、きままブログ~
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【織物の中のモチーフ】アナ・マハン

梅雨も明け、暑さ厳しい夏日続きですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
そうぞ、体調管理には充分お気を付け下さいませ。

さて、今回は久し振りに「織物の中のモチーフ」シリーズを。

これまでも織物の中に躍る様々なモチーフ(文様)をご紹介させて頂いてきましたが、今回は首架文と共に、スンバ島特有かと思われるモチーフを一つご紹介したいと思います。

スンバ島イカットやパヒクンの中には、様々な文様が一面に織り込まれており、そのバリエーションと織り手の方々のイマジネーションの豊かさが私も大好きなのですが、そんなイマジネーションを活かした文様が「アナ・マハン(Ana Mahang)」。
日本語で表すとしたら、『空想上の生き物』といった感じの意味合いでしょうか。

半人半獣として織り込まれる事が多く、例えば、

頭部が人で、体が力強い権力者や王、強靭さの象徴とされる鰐。
アナ・マハン2

頭部が富の象徴としての牛、体が人。
アナ・マハン1

頭部が人で、体がオランダ統治時代の名残りである獅子(ライオン)。
アナ・マハン3

こちらは全体的に人と鳥の半人半獣に、腕の部分からも鳥、足の部分からは猿が派生した凝った造作の文様。
アナ・マハン4

といった感じで、本当に織り手さんのイマジネーションが、このアナ・マハンには活かされております。

一説には、いにしえから島に伝わるアニミズムのマラプ信仰に基づく文様の一つで、人間と尊ばれてきた動物とを組み合わせて崇めているそうです。

もしも幾枚かスンバ島の織物をお持ちでしたら、ふと広げて眺めてみると、このアナ・マハンが織り込まれているかもしれません。

こうした脈々と受け継がれてきた伝統が、一枚の織物にギュッと表されている芸術性が、スンバ島の織物の魅力ですね(^-^)。

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