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アジアの織物 PANDAN TREE blog

アジアのことから身近なことまで、きままブログ
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昼夜織り

桜満開のシーズン間近&暖かさも増してきた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
やはり春は心も軽くなるような気がしますね(^^)。

さて、今回は‘昼夜織り’についてのお話しを。

昼夜と言えば、インドネシアには‘パギソレ(pagi-sore)’と呼ばれるバティックがあり、こちらは‘パギ(朝)’&‘ソレ(夕)’という事で、布面の半分ずつの模様が陰陽のように異なり、巻き方によって1枚で2枚のバティックを持っているように使用できるジャワ更紗。

対して、昼夜織りは表裏で色合いが反転する織り技法で、織物全体にこの昼夜織りの技法が使われている物もありますが、東ヌサトゥンガラでは浮織り状に部分的にあしらわれ、地域や階級的な特徴となっている事も多かったりします。

例えばティモール島アマラシ地方でつくられる織物の中でも代表的なデザインは、下の画像のように鉤文の施された茜染めイカット(絣)の合間にライン状に昼夜織りがあしらわれたもの。

同じ箇所を裏表で写してみました。
ティモール島アマラシ産イカット1
ティモール島アマラシ産イカット2

尚、鮮やかな茜染めのイカットは、このアマラシ地方では価値ある物として尊ばれてきたそうです。

そして、こちらはサブ島の筒型イカットの昼夜織り部分の表裏。
サブ島産イカット1
サブ島産イカット2

サブ島では昼夜織りが施された茜染めのイカットは、王侯・貴族階級のためにつくられてきました。
これは島で藍が栽培出来るのに対して、茜の染料は他島から遥々運んでこなければならなかった価値ある物という歴史に由来するそうです。

一見、何気なくあしらわれている風情の昼夜織りですが、各地の文化や地理による謂れが凝縮されている事もあり、興味深いものですね。

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