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アジアの織物 PANDAN TREE blog

アジアのことから身近なことまで、きままブログ
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生活のための織物

暑さも和らいだと思ったら、雨続きの9月となっておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

そう言えば、最近スカッと晴れた青空を見ていないような(・・?・・・そんな気がしますが、そういう時は・・・と、好きな音楽を掛けて一緒に歌いながらこのブログを書いている次第です(*^_^*)。

さて先日、ラオスのタイ族の織物コーナーに数点アップをさせて頂いたのですが、今回はその織物に関するお話しを。

今回のブログのタイトルを、
「生活のための織物」
とさせて頂きましたが、こういう題にすると、
「母~さんが~夜なべ~をして、織も~の織ってくれた~♪」
的な、家計を支えるためにお母さんが日夜一生懸命織物をつくって内職している・・・、
といった、ちょっと健気な状況に取られてしまうかもしれませんね(^^;。

・・・が、今回の「生活のための織物」とは、
「日常生活に家族で使用するための心温まる織物」
という意味合いでのお話し。

東南アジアにおいて、日常生活での伝統織物の使用方法というと、皆さんは何を思い浮かべますか?

以前に比べれば、染織文化が色濃く残る東南アジアでも伝統衣装を纏っている人々を見掛ける機会は少なくなってはおりますが、それでも旅先でふと、地元の人々が腰巻・腰衣や肩掛けを纏っている姿を見掛けることもあるかと思います。

では、衣服以外での使用はというと?

この衣服以外の用途で織物が多く使用されてきたのが、このタイ族なのではと思います。

実は、このタイ族の織物。
私の好物の一つであったりします(*^_^*)。

ブログでも度々タイ族のお話しをさせて頂いてることも相まってか、ご愛顧頂いているお客様からは時折、
「小笠原さんって、本当にタイ族の織物好きですよね~。」
と(^^;。

そうなんです、多分、ヌサトゥンガラの織物と並んで好きなんでは・・・と、自分でも思います(*^_^*)。

その好きな理由の一つが、
“(生活に密着した)家族のための織物文化が培われてきた”
という事。

時代の流れと共に、最近は残念ながら中国製のプリント柄の量産生地でつくられた寝具や身の回り品を市場で購入して使用といったパターンが殆どとなってしまいましたが、それでも、現在でもラオスなどでちょっと都市部から離れて町や村を歩いていると、

こんな風景↓を見掛けることがあります。

タイ・ルー族の織物

これは布団(マットレス)で、ラオスではサリーと呼ばれますが、こうした日常使いの布団にも藍染めとタイ族伝統の浮織りの技が駆使されています。

その他、

敷布(パー・ロップ)
簡易寝具・敷物・ブランケットなどに使用される多目的布(パー・ホム)
枕(モーン)
カーテン/仕切り布(パー・カン)
蚊帳(ポエイ/ムン)

などなど・・・。

こうした生活用具としての織物には、素朴な風合いの綿が使用される事が多く、この綿地の白を活かしつつ、浮織り部分には、

・藍染めによる青
・蘇芳などによる赤(綿の場合は動物染料のラックよりも植物染料を使用することが多いようです)

が頻繁に使用されます。

上記の様に用具として完成した物の他、今回PANDAN TREEでご紹介させて頂いたパネル布のように、仕立てる予定で作られたものの、織り上げたままの状態で敷物として使用といった場合もあるようで、そんな塩梅も含めての大らかさが好きだったりします(*^_^*)。

こうした織物は、日常の生活用具としての他、来客へのおもてなし、そして寺院への寄進としてつくられてきました。
家族、客人、神様のための織物。
多分、こうした周囲の人への温かな気持ちが感じられるのが、タイ族の織物が好きな理由の一つなんだろうな~と思います。

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