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アジアの織物 PANDAN TREE blog

~アジアのことから身近なことまで、きままブログ~
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お国自慢

今日から師走。
一年が過ぎるのは、本当に早いものですね。

という事で、パラパラとクリスマス・プレゼントに関するラッピングや発送のお問い合わせも頂き始めました。

年末の発送に関しましては、通年通りに12月29日のご注文分までとなります。
尚、クリスマス前の12月23日は祝日という事で発送はお休みとなりますので、クリスマス・プレゼントでご利用の際は、どうぞ日程に余裕を見てのご利用をお願い致します。
(12月~1月初旬の営業につきましては、HP内各ページ左下の営業カレンダーにてご確認下さい。)

という訳で、クリスマス・プレゼントと言いますと、
「織物をプレゼントしたいのですが、お勧めはありますか?」
といったお問い合わせも時折頂きます。

私の場合は、お客様やプレゼントを贈られるお相手の方のお好みやご予算などをお聞きの上、出来るだけ贈った方にも贈られた方にも喜んで頂ける様に紹介させて頂いているつもりですが、こうした、
「お勧めの織物はどれですか?」
といった質問は、立場を変えた購入者側として、買い付け時に近隣の様々な地域の織物を集めたようないわゆる街のテキスタイル・ショップやアート・ショップなどを訪れた際に、私もします。
特に初めて訪れたお店では。

スマトラ島出身のオーナーさんは、
「やっぱりアチェの織物が一番!」

スンバ島出身の方は、
「もちろんスンバ島!」

ライジュア島にルーツを持つ方は、
「ライジュアのイカットが一番!」

などと、お国自慢といった感じで皆さん力強く即答してくれるのですが、こうした方々のお話しを聞いていると、故郷の織物に対する誇りといったものがヒシヒシと感じられます。

何かしらの思惑や商魂で、
“この織物を売りたいから、これを勧めよう!”
といったこともなく、本当に純粋に清々しいまでに生まれ故郷の織物を愛している人が多いんですよね。

アチェの織物などは緻密な織り&刺繍技に加え、長らく同地域で独立運動が続いたこともあってか、枕詞のように“幻の”といった言葉が付くこともありますが、こうした独立運動による内乱の続いた時期は、スマトラ出身の人でも現地に買い付けに行くのは怖くて出来なかったそう・・・。

「本当は探しに行きたいんだけど、危険だから怖くてね(^^;・・・。」
と、恰幅の良い元気な男性店主ではありましたが、当時呟いておりました。

概ね平和で、陸・海・空の便や道が通っている所ならばある程度訪れる事が出来る日本で暮らしていると、こうした同国人でも訪ね難い危険な地域があるといった話しに身に詰まされます。

そんなアチェですが、2004年のスマトラ沖地震による津波が機となって、和平への機運が進んだのだとか。
いつかPANDAN TREEでもインドネシアの西端アチェの織物をご紹介できる日が来れば・・・と思います。

また、スンバ島の村々を巡って素敵な織物を探している人曰く、
「兄弟は皆ジャワに行ってしまった。皆に“お前もジャワで暮らせよ”と誘われるけど、僕はこの島が好きだし、何よりスンバ・イカットが世界一だと思ってるから、この島で頑張るよ。」
と、熱い思いを語ってくれたことも。

プラス、
「ジャワのような都会だと、好きな乗馬も出来なくなっちゃうしね。」
と。
う~ん、さすが古来から騎馬の盛んな馬の産地!
スンバ島の風景2

多分、生活環境としては全てが整い快適な暮らしとは(あくまでも私達の基準ですが)言えないかもしれません。

でも、こうして生まれ故郷でつくり出される織物に誇りを持ち、携わっていき続ける暮らしというものも素晴らしいものだとシミジミ感じます。

スンバ島の風景1

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