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アジアの織物 PANDAN TREE blog

~アジアのことから身近なことまで、きままブログ~
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豊穣の女神CILI

コロナに伴う自粛も少しずつ解除されつつある今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

年明けからのこの数ヶ月は生活が一変してしまい、今も戸惑う点があったりしますが、リフレッシュで楽しみながらもう一踏ん張りしていきましょうp(^ ^)q!

さて、前々回のバロン(Barong)についてのブログの際、バリ島のお盆に当たるガルンガンの時期に街路に飾られるペンジョール(Penjor)のお話しをさせて頂きましたが、今回はここからお話しの続きをスタート♪

ペンジョール1

このガルンガンの時期を知らせてくれるペンジョールですが、何か気付きませんか?

ペンジョール1

実は、このペンジョールの先にはバリ島の女神「チリ(CILI)」が飾られており、このチリは豊穣の女神・稲の女神として島内で崇められておりますが、見えるでしょうか?
扇のような形になっている部分が頭なのですが、分かります?

ペンジョール2

全てのペンジョールの先にあしらわれているとまではいきませんが、注目してみていると結構な割合でチリが揺らめいていたりします。

この女神チリは、有名なジェンガラやタバナンの焼物にもモチーフとして顔や上半身があしらわれている事があるので、バリ好きの方には見覚えがあるかもしれませんね。

チリには可愛い・美しい・小さいなどといった意味があるそうで、成功や不妊治療の女神でもあり、幅広くバリ島内で愛されているそうです。

実は以前、当店ではオリジナル・アクセサリー・コーナーを独立した形で運営していたのですが、その際のお店(コーナー)を「CILI」と名付け、この女神をモチーフにしたロゴなども使用しておりました。
今もその名残で、オリジナル・アクセサリー・コーナーの商品番号はCILI-●-●●●といった形のままでおりますが、それだけ個人的にも大好きな可愛い神様だったりします。

このチリはスリ(Sri)とも呼ばれ、島内のホテル名や通り名など様々な所でデウィ・スリ(Dewi Sri)という名称をお聞きになった事があるかもしれませんが、このデウィ・スリ=チリからきております。

さて、バリ・ヒンドゥーの中ではチリはヴィシュヌの妻という事ですが、
「ヴィシュヌの妻はラクシュミーじゃないの?」
と、インドや歴史などが好きな方は疑問に思うかもしれませんね。

このチリ(デウィ・スリ)はバリにヒンドゥーが入ってくる前から人々に親しまれていた神話の中に登場する土着の神様で、後年ラクシュミーと同化していったそうです。

バリ島には水田が広がり島内に点在するライステラスなどが人気ですが、

ジャティルウィの棚田

三期作も行われるほどに稲作が盛んで、スバック(Subak)と呼ばれる水利組合によって灌漑が整えられております。

バリ島の稲作風景

そんな田園の中を散策していると、見かけるのがチリを飾ったお供え。

田園のチリ

喉かな風景の中に揺れる、椰子の葉や稲などでつくられたチリ。
可愛いですよね(^-^)。

実は我が家にも女神チリがいます。
この子です↓。

チリの絵

大分昔にウブドの街中のギャラリー店頭で見かけて、何故か魅かれたんですよね~。
こういうヘタウマ(と言ったら失礼かな(^^;)、大好きなんです。
近付いてみると、立体的な質感もあって良い味わい!

中から出てきたオーナーが、
「これ、ウチの息子が描いたんだよ~♪」
と実に嬉しそう。
息子さんの年齢、13歳。
額縁も息子さんが自作したそうで、素朴な風合いに一目惚れしたんですよね~。

今はもう大人になっているはずなので、立派なアーティストになっているのかな~?…などと、この絵を見ながら時折思い出したりしております。

という訳で、神様との距離が近く感じるバリ島ですが、今回はお気に入りの可愛い豊穣の女神チリを紹介させて頂きました。
自然の恵みに感謝♪…ですね(^-^)。

稲

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