アジアの織物 PANDAN TREE blog

アジアのことから身近なことまで、きままブログ
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方位除けと四方除け【カレン族シルバーアクセサリーの刻印】

夏らしい陽気続きの今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

GWも終わり、今日からお仕事の方も多いかと思いますが、PANDAN TREEも本日から通常営業再開!・・・という事で、久し振りのブログ更新。
今回のお題は、久し振りに「カレンシルバーの刻印」について。

銀面に躍る様々な刻印はカレンシルバーの大事な魅力となっておりますが、その中で1~2を争うようにあしらわれている刻印は何でしょうか?

パドゥア?
第三の眼?

両刻印共に登場することの多い刻印ですが、もう一つ・・・と言いますか、もう二つよくあしらわれる刻印があります。

それは、方位除けと四方除け・・・かと個人的には思っております。

方位除けは矢印や三角、四方除けはシンプルな×や四角の中の×・・・といった感じに表されますが、ふと当店のカレンシルバーの画像を眺めてみたところ、この二つの刻印が施されている事が非常に多いのを再確認。

とてもシンプルな刻印ですので、様々な刻印がびっしりと施されたカレンシルバーの場合などは、ただ幾何学模様の一環といった感じに思えてもしまいますが、こうしたシンプルな刻印にも持ち主を護る意味合いが元来含まれているというのも興味深いものですね。

カレン族シルバー方位除け&四方除け①

カレン族シルバー方位除け&四方除け②

カレン族シルバー方位除け&四方除け③

カレン族シルバー方位除け&四方除け④

山岳民族の装身具には、魔除け的な刻印や造作の物が多いのですが、こちらのリングなどは方位除けの三角に加え、魔除けの第三の眼を表す◎もあしらわれております。

そんな訳で、商品撮影の際にアクセサリーを手に取って、刻印されている色々な文様を眺めていて、ふと時間を忘れる時もあったりします(^^;。

カレン族シルバー方位除け&四方除け⑤

カレンシルバーには、シルバーの高純度とハンドメイドによる温もり感など様々な魅力がありますが、長く眺めていたいと思わせてくれる不思議な魅力もあるようです(^-^)。

【カレンシルバーアクセサリー一覧ページ】

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葉の器【カレン族シルバーアクセサリーの刻印】

早いもので今日から師走ですが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、オリジナルアクセサリー制作の真っ只中な今日この頃ですが、ここで一息・・・ということで、“カレン族シルバーアクセサリーの刻印”シリーズを。
・・・とは言いましても、今回は刻印ではなく(^^;、形そのままのお話しを。

日本でも、柏餅、笹団子、粽、朴葉餅などなど・・・自然の葉で包んだ昔ながらの食べ物がありますが、東南アジアではよりこうした包み系の食べ物が多かったりします。
レストランなどよりは、ローカルな市場や屋台で見かけたり・・・といった場合が多いでしょうか。

そんな葉の容器を模ったカレン族シルバーが、こちらの折り紙型のビーズ。
折り紙型のカレン族シルバービーズ

この画像そのままの形の葉の容器を写した画像が手元になかったので申し訳ないのですが(;^_^A、上の画像のような真四角のタイプは、私の記憶では、ちょっとした小型の蒸し菓子や、ソム・ムーと呼ばれる生ハムのようなソーセージ(これ、呑兵衛にはたまらない美味しさですよ♪)などが思い出されます。

昨今はプラスチック容器の使用も増えましたが、それでもまだまだ、バナナの葉を様々に形作って容器として利用している風景をよく見かけます。
メーサロンの朝市

自然素材ということでは、竹筒を利用したカオ・ラームと呼ばれる昔ながらのお菓子もあります。
カオラーム

これは、竹筒にモチ米、小豆、ココナッツミルクなどを入れて蒸し焼きしたおやつ的なお菓子なのですが、ちょっと喉かめなバス停などでは上の画像のように販売していることもあり、ちょっとしたバス旅のお供としてチビチビとつまむのにもうってつけ。

食べ物の容器以外にも、お供え物の容器などにも、この“自然素材を包む系&折り畳む系”は大活躍で、
タイのお供え物

タイのお供え物

中には目を見張るような見事な畳み具合の物も多く、
「ほ~ぅ!」
と、見惚れて感心する次第(*^_^*)。

果ては、お花もキレイに折り畳まれていることが多かったり。
チェンマイのお寺の花

そう言えば、丁度、今年のタイのロイクラトン/ローイクラトン(イーペン祭り)も終わったばかりですが、ロイクラトンは「ローイ(流す)クラトン(バナナなどの葉で作った容器)」という意味合いだけあって、こうした自然素材の容器は大活躍。

中にはこんなに手の込んだクラトンもあったりします。
バナナの葉のクラトン

チェンマイのロイクラトンというと、飛行機のフライトスケジュールを期間中変更させる程となった(^^;盛大なコムローイ(コムファーイ)上げが有名ですが、
チェンマイのコムファーイ

こうした、しっとりとした風情の灯篭流しをゆったり眺めているのも、またオツなものです(^^)。
チェンマイのロイクラトン2

チェンマイのロイクラトン1

因みに、このクラトン。
近年はバナナの葉や紙製だけではなく、
ソフトクリームのコーンや、
ソフトクリーム用コーンのクラトン

パンで作った物も出てきており、
パンのクラトン

川の生き物達へのタンブンにもなるし、自然にも優しいし・・・ということで人気のようですよ(^_^)♪

それにしても、このパン、美味しそう~(^¬^)!

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第三の眼【カレン族シルバーアクセサリーの刻印】

気が付けば紅葉シーズン間近の今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、もうすぐ師走という事で、冬のUP用にオリジナルアクセサリーの制作を始めようかと、素材のストックを久し振りに出してきた訳ですが、カレン族シルバーパーツなどを眺めながら、
「今回は、天然石はポイント的にして、アジアンシルバーを多めにあしらったデザインで作ろうかな。」
と考えた次第。

という訳で、今回は【カレン族シルバーの刻印】シリーズ第3弾として、「第三の眼」をご紹介したいと思います。

第三の眼と言うと、こちらのブログ記事でもご紹介させて頂いたように、古来から東南アジア各地の織物などにもあしらわれてきております。

地域によってデザインに異なりはありますが、魔物や周囲からの妬みや呪いなどの邪視・邪眼を払う魔除けの文様の一つとして、古くから広く織り込まれてきた文様の一つです。

こう書くと、何やらちょっとオドロオドロシイ感じになってしまいますが(^^;、医療の乏しかったいにしえにおいての、
“心身健やかに生きるための知恵”
・・・といった感じでしょうか。

カレン族シルバーの場合は、この上の記事内にも掲載したこちらの画像のように、直接的に目を描いた物もありますが、
カレン族シルバー魔除けの第三の眼1

ちょっと幾何学的に表した物などもあり、
カレン族シルバー魔除けの第三の眼2

そして、より一層簡易化されたこうした◎も第三の眼を表した物と言われております。
カレン族シルバー魔除けの第三の眼4

一見、見逃してしまいそうなシンプルな表現ですが、こうした何気ない幾何学模様にも意味合いが含まれていて、味わいがありますよね。

織物同様に、時代の流れで意味合いが不明となってしまった刻印も多いそうで残念な所ではありますが、浅学ながら、ちょっとずつカレン族シルバーの文様に秘められた刻印の魅力もお伝えしていければ・・・と思います(^^。

カレン族シルバー魔除けの第三の眼3

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スパイラル(渦巻き)【カレン族シルバーアクセサリーの刻印】

かつては数百種類もの刻印があったと伝えられるカレン族シルバーの文様。

前回のパドゥアに続いて、同様に代表的なデザインの一つであるスパイラル(渦巻き)について、今回は紹介させて頂きます。

カレン族シルバーアクセサリーの渦巻き5

この渦巻き状のモチーフには、カレン族に伝わる宇宙観・家族観など、様々なものが表されていると伝えられます。
一言に渦巻きと言っても、デザインも多様。

カレン族シルバーアクセサリーの渦巻き3

カレン族シルバーアクセサリーの渦巻き4

カレン族シルバーアクセサリーの渦巻き6

カレン族シルバーアクセサリーの渦巻き1

当店のカレン族シルバーアクセサリーには、渦巻き状デザインの物が多くありますが、伝統色が色濃いデザインの物を好む身として、こうしたスパイラル状のデザインの物も大好きな一つであったりします。

この渦巻きの中には、

宇宙
家族の発展と永続
平和の象徴

など、一言では表せない実に様々な意味合いが込められているそうです。
同時に、渦巻きという普遍的な形状なだけに、その作り手個人個人によっても、渦巻きに込めた想いには差異があると言っても良いかと思います。

また、こうした壮大な意味合いの他にも、自然と共に暮らしてきたカレン族にとって、緩やかな渦巻きは、巻貝やカタツムリを表すこともあります。

カレン族シルバーアクセサリーの渦巻き2

今日、モン族の伝統的なアクセサリーデザインの影響も時折垣間見られるカレン族シルバーアクセサリーですが、モン族の人々の間ではカタツムリは魔除け、カタツムリの殻は家族の成長と繁栄の意味合いを持つと伝えられてきたそうです。

さて、では自然の中で暮らしてきたカレン族の持つ宇宙観とは?

ここで、興味深いお話しを一つ。

カレン族の人々は、古来からのアニミズムの他、キリスト教の唯一神信仰を汲んだ信仰も信奉しており、その長く受け継がれてきた言い伝えは、旧約聖書の創世記に非常に似た内容となっているそうです。
その唯一神が宇宙、そして人を創造したと伝えられております。
そして、その唯一神は永遠であると。

渦巻き模様と言うと、冒頭にも書かせて頂いたように私達にも身近な普遍的、と言いますかよくある模様ではありますが、こうして考えてみると、渦巻きにはカレン族の人々の歩んできた歴史や伝統が凝縮されているようで、興味深いものですね。

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パドゥア【カレン族シルバーアクセサリーの刻印】

カレン族シルバーアクセサリーには、かつては700~800種類もの刻印があったと伝えられます。

多くの刻印の意味合いが、時代の流れによって薄れ、忘れられてしまった中で、今もシンボル的にあしらわれ続けているのが「パドゥア(Phadua)」。
現在のカレン族シルバーの中でも、最も代表的な文様と言えるでしょう。

パドゥアは、神へのお供え物を表す祝いの花や、幸せの花を表し、魔除けの意味合いも込められています。

この花様の文様は、カレン族の伝統文化のシンボルとして古来伝えられてきたKloと呼ばれる青銅のドラムにも見られ、重要な局面で祖先の魂を呼ぶ儀式の際や、雨乞いの儀式の際に用いられてきました。

また、タイ周辺で栄えていた王朝で流通していた貨幣(Pod Duang/Pot Duang)に刻印されていた模様の一つからヒントを経たとも伝えられており、その貨幣はこうしたくるんとした形で、糸に通して持ち運びやすいように、通し穴があったそうです。

カレン族パドゥア1

そして、この独特の形の貨幣もまた、いにしえにお金として用いられていたタカラガイ(子安貝)を模したものだそう。

中央の円形周辺のドットの数は、6~8など様々ですが、一番ポピュラーなのが6個。

カレン族パドゥア3

中央のドットと合わせて7個・・・と、数百年前から人間のチャクラを表す数で貨幣に刻印を施し始めたのだとか。

とてもシンプルなモチーフですが、様々なタイの歴史やカレン族の人々の願いが込められた文様です。

カレン族パドゥア2

〔後記〕
私も大好きな文様で、当PANDAN TREEのfaviconにも、長年パドゥアを使用しております(*^^*)。

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