アジアの織物 PANDAN TREE blog

アジアのことから身近なことまで、きままブログ
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筒型サロンの纏い方

まだまだ寒い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私はと言えば、久し振りにヘビー級の風邪に罹ってしまい、ここ数日というものフラフラクラクラしながらパソコンに向かっております(+o+)。
ここ数年は、たまに風邪を引くといっても、ごく軽めのものに罹ってすぐに治る・・・の繰り返しだったので、ちょっと油断していたのかもしれません(;^_^A。

皆さんも、どうぞお気を付け下さいませ。

さて、そんなこんなで先日お話させて頂いたサブ島イカット(筒型サロン)の写真撮りも保留状態なのですが(;^_^A、今回は、「筒型サロンの着方」についてのお話を。

筒型に布を縫い合わせたサロンを身に着ける伝統を持ったエリアは、東南アジアでは様々ありますが、今も日常的に纏っている姿が比較的見られるのは、インドネシアのフローレスやラオスなどかと思います。

フローレス島での筒型サロンの着方は至って簡単!
金具もボタンも何も必要なし。
サロンに足を通して腰まで上げ、余った横幅の布を脇に折込み、腰辺りで2回ほど外側にグリッグリッと回し込むだけ。

こんな感じです↓
フローレス島のサロン姿の女性1

ちょっと上のお母さんはタプッと気軽に巻いた感じですが、筒周りをちょっと細身に作って余分な部分を少なめにすると、こんな感じにピシッと凛とした感じに着ることが出来ます↓。
フローレス島のサロン姿の女性2

こうした場合は安全ピンを使って留めることも。

でも、タプッとしたオーバーサイズの筒型サロンの場合は、腰ではなく肩辺りまで引き上げてブランケットのように纏うことも出来るので、一石二鳥(?)だったりします。

‘凛々しさ’を採るか、‘一粒で二度美味しい’を採るか・・・。
フローレス島の山間部は朝晩は肌寒い時もあるので、う~ん・・・ブランケット兼のオーバーサイズも便利かも。

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坂の上に広がる村【フローレス島ウォロトポ】

インドネシアの島嶼エリアには、今も伝統的な風情を残した村々が点在しております。
ここフローレス島のウォロトポもそんな村の一つです。

現在は、山を切り崩してつくられた断崖に囲まれた道路がエンデから通じており、車で訪れることも出来ますが、以前は徒歩や船でしか訪れることが出来なかったそうです。

そんな断崖に囲まれた道を通り抜けると、右手には海が開け、山肌に張り付いたようにこじんまりとした村が見えてきます。
フローレス島ウォロトポ1

村へは下の画像のように、吊り橋を渡って入ります。
フローレス島ウォロトポ2

村の入り口付近には、可愛らしい教会があり、その教会を起点に山腹にはりつく様に家々は建っており、その家々を繋ぐように延々と階段状の坂道が続きます。

村の至る所で行われている織り作業を見ながら、上へ上へと進み続けると、突然開けた場所へと着きます。
ここはもう村の頂上付近で、広場を囲むように村の長の一族の家々が建っています。
日本の茅葺屋根の家屋を高床式にしたような家屋があり、なんとなく昔懐かしい感じです。

そして、この広場から数段石段を登ったところには、古くから儀式が行われていたこじんまりとした広場があり、それを囲むように歴代の村長が眠る墓地があります。
墓石は隣島であるスンバ島のものに似た形態を持っており、興味深いものです。
フローレス島ウォロトポ4

この広場の目の前に見えるのはGunung Meja(メジャ山)で、エンデ空港の近くに位置した山なのですが、ここからの眺めは本当に最高です。
フローレス島ウォロトポ3

因みに、この山には、こんな言い伝えがあります。

ハンサムなGunung Mejaと、隣に寄り添うように位置する美しいGunung Iyaは恋人同士でした。
二人の関係に嫉妬した醜いGunung Wonggeは、Iyaに横恋慕をしMejaに戦いを挑みました。
その戦いの際に、Mejaの頭は刀で切り取られてしまい、海に落ちた頭部はKoa島に、Wonggeの刀はEnde島になったとか・・・。
そしてIyaは悲しみのあまり噴火をし、その涙は溶岩となって海へと落ちたそうです。

いにしえからの言い伝えの残る伝統村を訪ねるのも、また楽しいもの。
このウォロトポへはエンデからベモ(乗り合いバス)も通っているので、訪れてみてはいかがでしょうか。

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南の島の鍛冶屋さん【フローレス島】

織物を探して町や村を巡っていると、思わぬその地の特産品に出会ったりします。

ここは、フローレス島エンデ近郊の村。
宿からフラフラとちょっと散歩に出かけ、ちょっと坂道を登り、気が付くとこの村に着いていた・・・というくらいエンデに近い場所。

フローレス島の中で織物づくりが盛んな村(エリア)で、例のごとくフラフラと散策しながら、とあるお宅で布を拝見していると、奥のほうから「カーン、カーン、カーン」と音が。

何だろうと思い覗かせてもらうと、男性達が鍛冶仕事。
フローレス島の鍛冶屋1

この暑い南の島で火を使い、汗を大量に流しながらの作業。
大変そうです。

この村は伝統的な手法による鍛冶屋の村でもあるそうで、パランと呼ばれる伝統的な刀からナイフまで(切れ味抜群だそうですよ)、様々につくられているそうです。
フローレス島の鍛冶屋2

訪れてみないと分からない旅の新発見でした。

ふぅ~、しかしホント暑そう(熱そう?)ですね~(;^_^A。
南の島の鍛冶屋さん、ガンバレ!

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織物売り込み法【フローレス島】

一枚一枚アジアで手織りされた織物を販売している我が店。
それぞれの村で、織り手さんと直接交渉ということも多々あります。

そんな中で、
「ううぅ~ん、しつこいなぁ~、まいったなぁ~(*_*;」
と、感じることが多かったのがフローレス島の織物づくりの盛んな村の点在するエリア。

例えば、織物を見つけるという目的ではなく、風情ある村の様子を見たいと思い訪れたこの村。

あっという間に、この状態です↓。
インドネシアの織物づくりの村1

自慢のイカットを携えて、各自の家から老若男女が大集合です。
もちろん、織物売り込みとは関係のない子供達も大集合。

見物のつもりが、毎度、逆に見物されてます(*_*;。
多勢に無勢・・・うぅ~、村の皆の視線が痛い。

インドネシアの織物づくりの村2

こういう村で、こういう状況で、仕入れをするか・・・と言うと、私の場合はあまりしません。
村の人には申し訳ないけど、あまりしません。
はい(;^_^A。

なぜかと言うと・・・
こんな感じだから↓。
インドネシアの織物づくりの村3

村に観光客が訪れるたびに、女性達は家から自慢の織物を運んできて、地べたに広げたり、色々と触ったり・・・とすると、どうしても織物の状態は悪くなり、汚れだけでなく、破れ、傷み、直射日光による色あせなどか出てしまいます。

私自身の旅の思い出の一枚に・・・といった感じだったらOKなのですが、お店の商品として難有りの織物はもちろんNG。

加えて、こうした観光客の訪れる村々はお値段が高めということも多々あります。
(もちろん、素敵な織物との出会いの大事なチャンスですのでちゃんと拝見はします。)

生活の糧として必死に売り込みをされるほど心苦しくなるのですが、こればかりは仕方ありません。
村の皆さん、ごめんなさい。

でも、村の風情を拝見するために、入村料的なドネーションを村の長のお宅に納めたりしているので、本当はそんなに後ろめたく感じなくても良いんですけどね"r(^^;。

さて、こちらの村のお母さんの持っているイカット。
一見、華やかなモチーフで素敵な一枚に見えるのですが・・・
実はザックリと破れていたり、汚れがこびりついていたり・・・といった箇所が沢山です。
それでも自慢の一枚らしく、かなり猛烈に売り込みされました(;^_^A。
インドネシアの織物づくりの村4

最後には、スタートしかけた私の乗った車を見つめながら泣いていました。

他にも、折角の客(私のこと)を逃すまい!と、他の人を出し抜いてイカットを売り込んできた女性が、他の女性に責められて、村の女性同士のバトル(喧嘩)が始まったことも・・・(*_*;。
女の世界の喧嘩は・・・どうも苦手です。

こういうシチュエーションというものは、やはり後味が悪いもの。

なので、こういう村を訪れる際は、極力
「私、織物に興味ないの~」
というフリを必死でしながら、織物を横目で物色しています(;^_^A。

炎天下で体力的にもしんどいですが、心的にもなかなか・・・な村々訪問です。

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