アジアの織物 PANDAN TREE blog

アジアのことから身近なことまで、きままブログ
-

スンバ島の伝統装身具

これまで、当ブログなどでもイカットの名産地スンバ島について様々にご紹介してきましたが、スンバ島では織物の他にも味わい深い工芸品や装身具がつくられてきました。

近々、PANDAN TREEにてそうした装身具をご紹介させて頂こうと、アップの準備をしている最中なのですが、今回はそれに先立ちまして、スンバ島の伝統装身具にまつわるお話を。

これまでも幾度かスンバ島の伝統装身具マムリ(mamuli)について触れさせて頂いてきましたが、今回はもう少々掘り下げてご紹介したいと思います。

マムリとは、ヌサテンガラに共通する伝統的な装身具で、主にペンダントやイヤリングとして使用されます。
特にスンバ島では女性のシンボル&お守り、厄病除けとして今も崇められており、現在でも織物などと共に結納品として贈られています。

スンバ島独特の伝統宗教でアニミズムにのっとった祖霊信仰「マラプ信仰」に深い関わりを持つのですが、このマムリは女性の子宮を模っており、大きさや素材は様々。

スンバ島マムリ

儀式を経て祖霊マラプの魂がマムリに宿り、超自然的な力をともなうと考えられており、使用していない時はとんがり屋根を持った伝統家屋「マラプの家」の中で神聖な場所と言われる屋根裏↓(とんがり部分ですね)に保管されたりするのですが、

スンバ島の伝統家屋

因みに、このとんがり部分を内部から見ると、このような感じ↓になります。

スンバ島の伝統家屋内部

最近では、こうした伝統家屋のマラプの家も少なくなり、トタン屋根のものも作られるようになりましたが、

スンバ島のトタン製家屋

こうしたトタン屋根のマラプの家が作られ始めた当初は、村内でかなり問題視されたそうです。
また、村民の同意を得ないまま伝統村内で勝手に改築をしたことで、トラブル・・・というか争いになったこともあるとか(*_*)。

少々マムリ自体のお話しから逸れてしまいましたので(^^;、マムリのお話しに戻りますね。

マムリは島民にとっていにしえから関わりの深い物ということで、街角の装飾や、伝統村の墓石などでも見かけます。

スンバ島の墓石

もちろん、島の名産品である織物にも登場します。

マムリの織り込まれたスンバ島イカット

実は、もう少々スンバ島の装身具の数が集まってからアップしたかったのですが、なかなか見つかりにくいこともあり、今回数点でのアップとなります。

PANDAN TREEでのお目見えまで、どうぞもう少々お待ち下さいませ。

スポンサーサイト
-

スンバ島の墓石とイカット

暑さも増してきた今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、昨日の雷雨はすごかったですね!
思わず、雷鳴の間は私も大事をとってパソコンを止めてみました。
いつもだと、何回か近くで鳴ったら雷が遠ざかっていくようなイメージでしたが、昨日の雷はなかなか遠ざからず (;^_^A。
一度は停電になってしまったり、ついにはご近所にも一つ落ちたよう・・・。
これからの季節、こうした気象に出くわす事も増えるかと思いますので、急な天候の変化に、どうぞお気を付け下さいね。

さて先日、スンバ島のパヒクンをUPさせて頂きましたが、その織り込まれている文様を眺めながら、ふとスンバ島の墓石の事を思い出しました。

これまでも幾度かこちらのブログで墓石について紹介させて頂きましたが、こうした墓石に飾られる像は、いわばその墓の主の名刺のようなもの・・・かもしれません。

スンバ島の墓石1

伝統家屋などは、イカットが多くつくられているスンバ島の東部よりも西部の方がより多いので、もしその方面に興味をお持ちの方は、ワイカブバッ(空港は少々離れたタンボラカにあり)を拠点に西部主体に周られるのをお勧めします。
・・・が、東部にも伝統が色濃く残された村などが(西部程ではないですが)ありますので、こうした墓石に出会います。

スンバ島の墓石2
この豚ちゃんの上に鶏が乗った像も以前紹介致しましたが、その奥に織りの風景が彫られたプレートが見えるでしょうか?
これは、織物づくりに長けていた女性のお墓とのこと。

スンバ島の墓石3
こちらは鰐と亀の組み合わせということで、村の長のお墓。

こうした彫像によって、未来までその故人を偲ぶことが出来るというのはなかなか素敵なことだと思います。

お墓の石像、織物、木彫り・・・と素材はそれぞれですが、やっぱりこうやって眺めていると、スンバ島の人々の芸術性と独特の味わいに惚れ惚れしてしまいます♪
スンバ島イカット

-

飛び交うイカット

いよいよ蒸し暑さも増してきて、間もなく30度越えの真夏が訪れそうな気配ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、最近スンバ島イカットについてのお問い合わせが続きまして、色々商品画像をお客様のご要望に出来るだけ応じて追加撮影などしている訳ですが、撮影のためにスンバ島イカットを広げる度に、天然染料特有の香りが漂い、何とも癒される今日この頃です。
(とは言っても、万人受けするような良香ではないんですが、私的には元気の出る匂いだったりします(^_^A・・・)。

皆さん、スンバ・イカットはお好きですか?
私は大好きです♪

アジアの織物の中でも、個人的にヌサテンガラの織物を特に好んではおりますが、その中でも特にスンバ島のイカット(絣)が大好きだったりします。

スンバ島イカットのお問い合わせを頂いた際に、時折島の村でのエピソードなども交えてお答えさせて頂くこともあるのですが、皆さんやはり、
「いつかスンバ島に是非行って、色々な所を見てみたい!」
と思われるようです。

スンバ島には残念ながらこれといった産業はありませんし、なかなか気軽に向かえる場所・・・とは言い切れない部分もあってか観光客もあまり(いや、殆どかな(;^_^A)訪れることがない島ですが、こうして少しずつでも興味を持って頂いて、実際に訪れる方が増えると良いな~・・・などと思っています。

ということで、訪問者の少ないスンバ島に私のような人間が行くと、イカットを携えた人々に毎度囲まれてしまいます(;^_^A。
スンバ島の風景6

普通にお店でご飯を食べていたつもりが・・・気が付くと、外には多くの売り子さんがいつの間にかスタンバイしていて、即席青空市が・・・。
夕飯時でも、街灯の少ない真っ暗な中で私の食事が終わるまで、ジッと外で虎視眈々とスタンバイ。
そんな訳で、なかなか気の休まらないシーンもあったりしますが(;^_^A、ありがたいことに売り子さん達は強引な商いではないので、のんびり世間話しをしながら、その品々の持つ謂れなどを説明してくれたりします。

さて、では染織の行われている村に行くとどうでしょうか?

到着と同時に・・・、
スンバ島の風景2
村人達が、やはりイカットを携えてあっという間に三々五々集ってきます。
こじんまりとした村とは言え、この伝達の速さには毎度驚かされます(;^_^A。

そして、村の中心的な伝統家屋では着々と準備が進み、スンバ島イカットが宙を飛び交います!
スンバ島の風景1

あっという間に、スンバ島イカットが花盛り!
スンバ島の風景5

外では、子供達もお母さん達のつくったイカットの販売を一生懸命手伝います。
スンバ島の風景3

訪問者が村に来る度にこうした作業が繰り返される訳で、中には時折こうして直射日光を浴びつつ長期売れ残りしたために色褪せてしまった物や、汚れのついてしまった物などもあります。
また、出来の良くない物も多分にあり、一概には全て良品とは言えなかったりもするので、現場での慎重な検品が重要だったりもします。
重ねて、昨今はこうして村々を訪れても気に入ったイカットに出会える機会がぐんと減ってきているような気がします。
そんな訳で、こうした探し方の他にも別ルートでの仕入れも並行して行っている次第です。
スンバ島の風景4

あとは、タイミング的にイカットの数(在庫)が運悪く少ない時などもあるので、これは実際に行ってみてからでないと分からない部分でもあります。

そう言えば、以前とある村でイカットを一面に並べてもらって選んでいる際、選ぶイカット選ぶイカットがことごとく一人のお母さんの作品だったことがあります。
「あ、またお母さんの作品でしたか~(^-^)。」
と。
お母さんのほうも、
「また今度宜しくね!」
と、素敵なお母さんの品々を幾枚か携えて日本に戻ってきましたが、数年後に訪れた際、悲しいことにその方は亡くなってしまっていました。
日本とは異なり、年齢的にはまだまだ壮年でも、不意のことで亡くなってしまうことも多いようです。

私よりも年下の知人なども、
「数か月前、間違った薬を投与されて死にかけたんだよ!」
と。

日本の平均寿命は82歳とのことですが、インドネシアは69歳程で、多分医療の充実度やマラリアの蔓延などから考えると、スンバ島などはもう少々低いのではないかと思います。

こうした面からも、染織の技が不意の要素で途絶えることなく、脈々と受け継がれている場所というのは貴重なんだな・・・と改めてシミジミ胸に沁みた次第です。

-

小さな村の可愛いアート

春らしい暖かさも一休みといった感じで、肌寒い日がここの所続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
暑かったり寒かったりと、体調管理もなかなか難しい時期ですが、どうぞお体にお気を付け下さいませ。

さて今回は、スンバ島の可愛い風景をご紹介したいと思います。

スンバ島というと、これまでもこちらのブログで度々紹介させて頂いているように私の大好きなイカットの名産地なのですが、交通が少々不便ということもあってか、染織やサーフィンといった目的の方以外は、あまり観光客が訪れない島でもあります。

逆にいうと、そうした環境だからこそ、染織などの昔からの伝統が今も色濃く残っているのでしょうね。

スンバ島というと染織が盛んといったイメージから、もしかしたらそれぞれ点在する村々の多くでイカットづくりが行われていると思われがちかもしれませんが、実は染織を行っていない村も急速に増えつつあります。

また、一昔前までは素敵なイカットをつくっていた村が、今ではつくる人がいなくなってしまった・・・。
こうしたほの悲しいお話しを現地で聞くことも度々だったり。

それでも、スンバ島に伝わる染織の技を絶やさないようにと、一生懸命尽力している島人も出始めており、私もスンバ島の素敵な染織をずっとずっと恒常的に日本にお届けできるように・・・と、微力ながら貢献していきたいと思っている次第です。

で、以前、島の知人の染織の仕事の一環にお供してとある村を訪れたのですが、そこにあった壁の絵がとても味があって可愛かったのです♪

この村は、イカットづくりの過程の中でも特に織りに長けた名人がいらっしゃる村なのですが、染織の行われている村の中で観光客の方が訪れることが多いレンデ(別名:プレイヤワン)とは異なり、田んぼの中の道をクネクネと通ってたどり着く、あまり訪れる人もいずに燦々と降り注ぐ日光の中に喉かに佇む小さな村。

そんな村で見かけたこちらの壁画たち↓

スンバ島の織りの村の風景1

スンバ島の織りの村の風景2

スンバ島の織りの村の風景3

ちなみに、上の画像は整経の様子を描いた絵。
分かりやすい織りの様子ではなく、敢えて整経の様子を描いたところに村の心意気を感じます!
整経は地味な作業ですが、イカットを綺麗に仕上げるのに大事な過程ですしね。

そんな訳で、伝統衣装を着た様子や染織の様子が描かれていたのですが、この素朴な感じが大好きです♪

観光客がそんなに来る訳でもないので、これは村人の趣味と好みで自由に描いたといった感じなのでしょうか。

スンバ島というと、巨石墳墓などにも見られる彫刻の技も素敵なのですが、こうした何気ない村で見かける、村人による村人のためのさりげない庶民的なアートも楽しかったりします(^-^)。

-

スンバで空手

少しずつ春らしさが肌に感じられるようになってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、昨日、2020年のオリンピックからレスリングが除外されるかも・・・といったニュースがありましたが、皆さんはいかが感じられましたか?

確かにレスリングは派手なスポーツとは言えないかもしれませんが、それより何より、
「ん?他にもっと競技人口が少ないオリンピックスポーツがあるんでないの(?_?)??」
と、不思議に感じてしまいました。
ロビー活動やら何やらが・・・なんて絡みが・・・なんでしょうか(x_x)。

さて、そんな中で2020年のオリンピックの競技種目候補に空手が上がっているようですが、これは是非加えて頂きたい!

こちらはインドネシアの東に浮かぶスンバ島で見た風景↓
スンバ島の空手
人口40万人程の日本から遠く離れた小さな島の学校でも、こうしてカラテ・キッズが頑張っていました(^-^)。

以前は、余り旅行者の訪れない地域を旅している際、日本から来たと言うと、
「To~kyo,O~saka,Yokoha~ma」
など、日本の地名や、日本人サッカー選手の名前を並べて言われましたが、その中に「kara~te!」が入っていた訳で、中には型を取ってくれる人もいたり・・・(;^_^A。
考えてみるとそれだけ世界に知られたスポーツなんですよね。

国の大小を問わず様々な国の人達が、様々な競技で躍動するオリンピックが見たいですね~。

このカテゴリーに該当する記事はありません。